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2ー24
軽く首を傾げて、目を細めて笑いかけると、あまり見たことない顔を真っ赤にした辰巳がいた。


ね、その顔、オレがさせてるの?オレにだけ?

……そうだといいなぁ。



「……チッ、これじゃ性に合わねぇよ」


「え…?んっ…ちょっ!?」


「俺としちゃ、こんな夜景より瑛太の方が何百倍も綺麗に見えるがな」


「ば…っ!///」



触れるだけのキスとか、キザすぎて笑えない。でも凄く、凄くかっこよすぎて直視出来ない。

横に移動してきた辰巳と手を繋ぎ、赤い顔を隠すように肩にもたれかかった。


ゆっくり流れていく2人だけの時間が、もっと続けばいいのにと、心の中でそう思った。







「……うっそ…」


「大口開けてねぇで行くぞ」


「いや、だってここ…!」


「何もいうな。全部あとで聞いてやる」



そんなこといわれても…。
遊園地から出て連れてこられたのは、凄く高級なホテルだ。

オレとしてはそんな珍しいところでもないんだけど、まさか辰巳とのデートでここに連れてこられるとは思ってもみなかった。

しかも、モロ私服だし。



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あきゅろす。
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