2ー23
オレたちもこのあとまだ違うところに行くらしく、次で最後にしようということになった。
……観覧車を最後にしよう、と。
男2人で乗り込む姿は虚しいものがあったかもしれないし、逆に変な目で見られたかもしれない。
それでも、オレは凄く嬉しいんだ。辰巳と2人きりになれることが。
「おー上がってく上がってく」
「うん…」
「……何だ、元気ねぇじゃねぇか」
「……へ?いや、そんなことは…。ただ、今日1日、凄く楽しかったなーと」
「何いってやがる。これからがメインだろうが」
「え…どゆこと?」
「………さぁな」
な、何だよソレ!
でも…まだオレのために色々考えてくれてるってことだよね?
それは、凄く嬉しい。
ねぇ辰巳、オレはあなたに、何を返せるだろうか。
オレのこの思い、どうすれば全部届くだろうか…?
「うわー…キレー…」
「もう少し遅きゃもっと綺麗な夜景になったんだろうな」
「うん、でも、今でも十分綺麗。辰巳と見てるからかな?」
「……はっ!?///」
「あははっ、真っ赤!」
してやったり、ってこのことだろうね。
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