2ー22
で、なんかいつの間にか写真が撮られていたらしく、それを記念に買っていくことにした。
目を瞑って辰巳の腕にしがみついているオレと、オレの手に触れて余裕の笑みを見せている辰巳。
あぁ…もう。
宝物だよね、これ。
「……瑛太ってお化けとか平気だったか?」
「え?んー…いきなりはそりゃビックリするけど、怖くはないかな…」
だって、現実的に考えてお化けっていないでしょ?
なんて思うオレは堅物のツマラナい奴なんだろうか?
「じゃ、入ってみっか?」
「……いいよ。オレ、暗いとことか平気だもん」
「ほーお、決まりだな」
「アンタこそ、怖くて泣かないようにねっ」
……嬉々として入ったお化け屋敷は、結局どちらもビビらずに終わっちゃったんだけれど。
こういうとき、怖がった方が辰巳は可愛いとか、もっと好きになってくれたりしたんだろうか…?
はぁ、少し後悔。
◆
たくさん乗ってハシャいで、待つ時間とかもあったから暗くなるのはすぐだった。
まだ4時半だというのに空は暗くなりだし、子連れの人はみな帰っていく。
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