2ー21
……いや、それともそれくらい怖いのかな。なんかパンツを売ってるって噂を聞いたことがあるし…。
急に怖くなってきて、安全ベルトとレバーをしっかりと固定して、強く握った。
ガタンガタンとあがっていくのが凄くゆっくりで、これが逆に恐怖を煽る。
「っ…」
「んな緊張すんな、大丈夫だ」
「む、り…怖っ、辰巳…!」
「うおっ!?」
一番上まできて、これから落ちるんだと思ったらメチャクチャ怖くなって。
横にあった辰巳の腕にしがみついた。
………と、
「ぅ、わぁああああーっ!!」
落ちてる落ちてる落ちてるからぁあっ!はやっ、怖ぁあ!!
◆
「……ケホッ、はぁ…っ」
「おい…大丈夫かよ」
「ちょ、と怖かった…けど、楽しかったかも?」
「ククッ、疑問系かよ」
「は、はは…」
いや、何ていうか…うん、凄かったんだ。結局最後までしがみついたままで、ずっと叫んでたから喉痛めちゃったんだけど……凄かった。
これがジェットコースターか…!みたいな感じ。
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