2ー19
「ち、…がうの乗ってから、乗ってみたい…かも」
「ははっ!んじゃどーすっか」
「あれはっ?コーヒーカップ!」
「おーいいぜ。行くか」
列に並んでコーヒーカップに乗り込む。グルグル回るそれに瑛太は目を回しちまったが、そういうのだっていい思い出だ。
隣でハシャぐ奴が愛おしくて愛おしくて、仕方ねぇよ…。
* * *
「うわぁぁ…近くで見るとまた…」
「別にやめてもいいんだぜ?」
「……乗る。乗ってみたい」
「じゃー並ぶか」
そういわれて辰巳と一緒にジェットコースターの列に並んだ。
人生産まれて初めての遊園地。
来てみたかった場所に好きな人と来れるなんて夢みたいで、ドキドキとワクワクが止まらない。
みんなの楽しそうな声がオレの胸をくすぐり、もう走り出したくてしょうがないくらいだっ。
……しょうがない、よな。
初めてなんだから。
コーヒーカップも、ウォータースライダーみたいのも、なんか漕ぐやつとかもたくさん乗った。
オレの知らないものばかりで凄く楽しい。あ、でもお昼に食べたホットドッグは…少し微妙な味だったな。
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