[携帯モード] [URL送信]
2ー18


「はぁ…じゃ、"次" は瑛太がリードしてくれるか?」


「……は?」


「俺としちゃいらねぇんだけど、瑛太は気がすまねぇんだろ?」


「あ…うん」


「だから、また今度…な?」


「っ…そんときはアンタに吠え面かかせてみせるしっ!」



ははっ、デートで吠え面ってなんだよ。だがまぁ、納得してくれたようで良かった。


そのまま一緒にチケットを買いにいき、園内へ足を踏み入れた。
小せぇころに何回か来たことのあるココ。なんの思い出も残ってねぇが…今日はたくさん作れそうだな。

横で頬を紅潮させてまで目を輝かせている瑛太を見て、本気でそう思った。



「……さて、まずはどれからいくか」


「えっ、えーっと…アレ!」


「おまっ…いきなりジェットコースターかよ…」


「え…なん、『ギャアアーッ!』…ぅ、わぁ…」


「……乗るか?」



テレビでくれぇは見たことあるだろうに、初遊園地で一番にそれを選んだ瑛太。

俺はああいうの嫌いじゃねぇからいいけど…今の悲鳴聞いて少し引いちまったな。


けどこんなときに怯える姿も見てぇとか思う俺は、やべぇだろうか?



[*前へ][次へ#]

48/65ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!