2ー18
「はぁ…じゃ、"次" は瑛太がリードしてくれるか?」
「……は?」
「俺としちゃいらねぇんだけど、瑛太は気がすまねぇんだろ?」
「あ…うん」
「だから、また今度…な?」
「っ…そんときはアンタに吠え面かかせてみせるしっ!」
ははっ、デートで吠え面ってなんだよ。だがまぁ、納得してくれたようで良かった。
そのまま一緒にチケットを買いにいき、園内へ足を踏み入れた。
小せぇころに何回か来たことのあるココ。なんの思い出も残ってねぇが…今日はたくさん作れそうだな。
横で頬を紅潮させてまで目を輝かせている瑛太を見て、本気でそう思った。
「……さて、まずはどれからいくか」
「えっ、えーっと…アレ!」
「おまっ…いきなりジェットコースターかよ…」
「え…なん、『ギャアアーッ!』…ぅ、わぁ…」
「……乗るか?」
テレビでくれぇは見たことあるだろうに、初遊園地で一番にそれを選んだ瑛太。
俺はああいうの嫌いじゃねぇからいいけど…今の悲鳴聞いて少し引いちまったな。
けどこんなときに怯える姿も見てぇとか思う俺は、やべぇだろうか?
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