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2ー16
前髪は上で縛っているが、赤と黒のチェックの玉がついたゴムで縛ってやがる。
どれをとっても可愛らしい。

……つか、俺は瑛太がいわゆるオタクルックをしてきても、可愛く見える自信がある。



「……おーい…行かないの?」


「あっ…ああ、そうだな」


「あー、アンタ、今見とれてたでしょっ?」


「……そうだったら?」


「えっ?…っ、し、知らないっ!」



ったく、人はからかうもんじゃねぇぜ?
だがその通りだ。俺はいつだって、お前に見とれてる。

だが待たせちゃわりぃからな、瑛太の手をとってしっかり指を絡め、あの場所へ向かうことにした。


……街へ出て手を離さなきゃいけねぇのはツラいがな。







「うっそ…マジで?」


「ああ、マジだ」


「っ…うわーうわー凄い!うわぁ…っ」


「そ、んなすげぇか…?」


「だって初めて来たもんっ、遊園地!」



……そう、今日のデートコースは、無難に遊園地にしてみた。
瑛太となら楽しいとも思ったし、水族館が初めてだったならこっちも…と思ったからだ。

どうやら正解だったみてぇだしな。



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