2ー6
つかよぉ…顔真っ赤にして逃げるとか、ナシだろアイツ。
あ゙ー…ったく…何でこんな、愛しいんだろうな…。
教室を飛び出してトイレに向かったと思ったが、そこに瑛太はいなかった。
違うところへ逃げたんだろう、俺も慌ててその姿を探しに出る。
走って走って、空き教室で男に囲まれてる瑛太を見つけた。
ったく、だから1人になるなっつったんだ…。
「はぁ…出てけよ」
『いつも守られてばかりの黒蝶に何が出来んの?』
『ククッ、大人しくしてればすぐ終わるかもなぁ』
『ギャハハッ、またすぐ次があるだろうけどなっ』
「っ…ウザい、キモイ」
あいつらくれぇなら瑛太1人でも大丈夫だ。だが、大切な奴はこの手で守りてぇと思うもんだろ?
構えた瑛太に近づく男たちを見て、ドアを開けて声をかけた。
そりゃもう、あいつらにとって地獄だと思えるくれぇ低く、な。
「誰のもんに、手ぇ出そうとしてんだ? あ゙?」
「え…辰巳っ!?」
『ひっ、か、灰狼…!』
「てめぇら覚悟出来てんだろうなぁ…え?」
『ヤベッ、逃げ…っ!?』
『うぁ゙あ゙あっ!』
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