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「あああ…っ、ぁ…あ?」
「え、いた…?」
「……ぁ、あ、ヤダ…ッ、分から、な…っ!」
「っ…エータ、俺が分かるかっ?な、エータッ」
「分からない分からない分からないっ!!」
「俺は前田弘樹だっ!お前の心友でっ、お前のことは変な目でなんてこれっぽっちも見てねぇお前の心友だ…っ」
ガシッと肩を掴まれ、息が詰まった。
目の前には真剣な…本当に真剣な目の弘樹がいて、その目には心配の色と、強い意思みたいなのが感じられた。
体に入った力が抜けるのが分かる。
「………弘樹?」
「そう、俺!ゲーム大好きな平凡の俺っ」
「……弘樹は平凡よりはかっこいいと思うけど」
「お…そうか?」
「そう……ぷっ、はは!ごめ、うん、弘樹だ…っ」
いつだってオレのそばにいて、一緒にゲームしたり色んな話をした弘樹。
クイーンに気に入られちゃった弘樹。
……オレのこと、変な目で見ない心の友。
弘樹は紫烏じゃない。
あんなことする人じゃない。
……分かっていた、はずなのに。
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