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「い゙ゃあ゙ああっ、もうやめっ、離してぇーっ!!」


「落ちつ、けっ…黒蝶…っ、エイタ!」


「いや、いやっ、呼ぶなぁあ!助けてっ…も、やだ…ぁっ」


「瑛太…っ!クソッ、てめぇ離れろ!!」


「っ…灰狼!?」


「いいから瑛太を離しててめぇら部屋から出てけっ」



キングの襟をひっつかみ、ムリヤリ引き剥がした。
そのまま全員部屋を出るよう促し、ベッドの隅で頭を抱えて泣き叫んでる瑛太を見る。


近づいて抱きしめてやりてぇ…けど、今はそれはダメだ。
何も出来ねぇ自分に唇を噛み締め、足元に落ちていたイルカのぬいぐるみを瑛太のそばに置いてやった。

それを見て、瑛太の動きが止まる。



「うっ…うぇ、ひっく…ごめ、ごめん辰巳…っ。オレ、オレ…ッ」


「……分かってる。ここにいてやるから、寝ちまえ」


「ご、めんなさ…っ」



近づかないで、そのことに対しての謝罪だろう。
だからわざと近づかずに、ドアの前で瑛太を見続けた。

怖いと思うことはしねぇよ、
でも、そばにはいてやるから。



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