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「な…んで、何でついてきたんだよ…!」


「うーういいねぇ強気な目。でも今は…違うでしょ?それが人に物聞く態度なのかな?」



ああ…っ、ムカつく!
腕を引っ張る力も容赦ないし、何よりもこんなことして楽しそうなその目が嫌だ。

怖い…オレ、どこ連れて行かれんの?なんで、何でこんなことに…っ。



「あれ、もう終わり?…つまんね。ま、あとでこの俺が優しーく教えてあげるけどね」


「っ……さ、ぃ」


「あ、そうだぁ…こうしよっか。水族館の中ではずーっとこうだったもんねぇ。1人じゃ歩けないんでちゅかーっ?」


「ゃ、やめ、手ぇ離せ!」


「っせぇ黙れ!……ねー、蝶々が逆らえる立場だと思ってるの?ははっ、狼さんがいなきゃ何も出来ない蝶々チャン」



悔しい悔しい悔しい…っ!!
オレに、オレにもっと力があればこんなことにはならなかったはずなのに。

ムリヤリ恋人繋ぎをされてしまった右手を見て、グッと唇を噛み締めた。



お願い辰巳……早く、早く助けて──!






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あきゅろす。
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