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……もう、会うこともないと思っていたアイツが、今オレの目の前で笑ってる。

危険信号がうるさいくらいに鳴り響いているのに、オレの体は全く動かない。
震えるだけ、情けない…。



「………ついてきて、くれるよねぇ?」


「ぃ…いや、だっ」


「あーそういうこといっちゃうんだ?俺さぁ、わざわざお願いしてやってるの、気づかねーわけ?くっ…クハハ!
 …来いよ、大事な狼さんがモーホーでしたーって大声でいわれたくなきゃ、ね」


「っ…卑怯者…!」


「けっこーけっこー。だぁって…俺を陥れた蝶々たちも、卑怯者っしょ?」



グッと腕を引っ張られ、キスが出来るんじゃないかというくらい顔を近づけさせられる。


ここで腕を払って逃げても良かったんだけれど、もし…辰巳のことが本気だったら?

いや、本気だ。
紫烏は外に出て、簡単に叫ぶだろう。


それはダメだ。
オレのせいで冷たい目で見られるかもなんて、絶対ダメだ…っ。



「うん、いー子だね蝶々は。さー行こっか」


「くっ…、」


「俺さぁ、今日ずーっとつけてたわけぇ。てか全く気づかねーってどうよ。colors総長としてヤーバーくーなぁい?」



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あきゅろす。
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