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辰巳のその優しい目、逆らえないの知ってるくせに。
……睨まれてもオレは逆らえないけど。
喉元まできていた文句をグッと飲み込み、目線は下に向けたまま小さな声で答えた。
笑うかな。
引くかな。
めんどい奴とか、思うかな…。
▼辰巳side
今日の瑛太は綺麗っつーより可愛かった。いや、キレカワを3:7ぐらいにって感じか?
ピッチリとした白のパンツは足の細さと尻の形のよさを引き立たせ、大きくあいた首もとからは程よく浮き出た鎖骨が見える。
隣に立つぐれぇ近くにいりゃ肌のキメ細やかさも分かるくれぇ…色っぽい。
だがセンター分けの前髪は新鮮で、いつも以上に笑顔が可愛いんだ。
………ノロケか?これ。
「……どこ、行きてぇ?」
「っ……えっと、あー…」
視線を泳がせる瑛太。
初デートってだけで出かけることがすげぇ新鮮で、特別な日にしてやりてぇ。
だからこそ、瑛太の行きたいっつー場所に連れてってやりてぇんだけど…何をそんな躊躇ってんだか。
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