17
──バンッ!
「てめぇら見てんじゃねぇ…俺らは見せ物じゃねぇんだよ、あ゙?!」
『『ひっ…!』』
ポカーン…。
今、まさにオレ、そんな感じ。
だって辰巳がキレてたの、オレじゃなかったんだ。
手ぇ痛いだろうに、机叩いて周り睨んで。
……それって、オレのためでしょう?ああもう、勘違いしてたオレがバカみたいだ。
「あり、がと…」
「………おぅ」
「っ…オレこれ、トリプルセット!」
「んじゃあ俺はこれだな、カツ定食にうどん」
「………よく、食べれるね…」
「育ち盛りだからな、…なーんて」
なーんて、じゃないよ。
それ以上大きくなってどうすんだよ。
……あ、でももっと背の高い辰巳も見てみたいかも。
「なーにニヤニヤしてんだよ」
「し、してないよ別にっ」
「焦ったら肯定してんのと同じだぜ?」
「っ…そーですか」
「で、瑛太の行きてぇとこってどこだ?午後はそこ行くぞ」
「えっ……はぁ!?」
行くぞ、ってオレ話すつもりないっていったじゃん!
なんでそう勝手に…っ…ああ卑怯だ。
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