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でもさ、好きな人が自分にドキドキしてるのって、どうしようもなく嬉しいことだろ?



「ふふっ…まずはどこ行こっか」


「色々考えたんだけどよ…とりあえず俺は服が見てぇ」


「いいね、オレも欲しいかも」


「……瑛太は?どっか行きてぇとこねぇの?」


「…………あ、る……けど、いい」


「あ゙?」



うわ、怒った。
手に力が入ったし、空気がちょっとピリッとした。

でもオレはいわない。
いったらバカにされるかもだし、優しい辰巳のことだから無理しそうだし。


だから辰巳には悪いけど、そのことは何も喋らずに街へ向かった。
……少し不機嫌になった辰巳には軽くキスをして。







「うっわー冬物いっぱい出てる」


「編入してから外に出る機会減ったからな…服買うのも久しぶりじゃねぇか?」


「ほんとにね。あそこにいて流行乗り遅れたりして」


「ははっ、ありえねぇ話じゃねぇな」



辰巳の家に泊まることもなくなって、colorsに顔出すためだけに夜たまに抜け出すようになって。

こうして外を出歩くのはほんとに久しぶりかもしれない。



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