[携帯モード] [URL送信]
13
ああ、でも…辰巳も何着てもかっこいい。

黒いジーパンにチェーンベルト、上は赤のタンクトップに白のジャケット。
白いパンツにしてみて良かったかも。



「えーいた、」


「っ…今行くしっ!」



そんなに見とれてただろうか?
結構前をいく辰巳を慌てて追いかけ、差し出されてる左手にオレの右手を重ねた。

ニヤッと笑ってからスルリと絡まってくる指。こんな、指同士が絡まり合うイヤラシい繋ぎ方は初めてだ。


つい手をビクリとさせ、俯いてしまった。



「……ククッ、今更なに照れてんだよ」


「う、うっさい…ビックリしたんだよっ」


「俺もビックリ」


「……?」


「お前との初デート、結構緊張してるみてぇ…」


「ぇ…う、嘘だぁ…」


「マージ。ほら」



──グイッ


繋がれてる手で体を引っ張られ、辰巳に体を預ける形になる。
すると必然的に辰巳の胸のあたりにオレの顔がくるわけで……うわ、凄い。

ドクンドクンと、音をたててる。


オレだけじゃないんだ、ということが嬉しくて、クスッと笑ったら笑うなと小突かれた。



[*前へ][次へ#]

13/41ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!