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「エーター、時間いいのか?」


「よくない…っ…けど、これでいいかな?」


「……ぶはっ、何やってんのかと思ったら女かよっ」


「うるさい!しょうがないだろ…は、初デートなんだから」


「そーだな、タッツーならどんなエータも綺麗だーとか可愛いぜ、とかいうんじゃね?」



分かってる、そんなこと。
でもより好きになってもらいたいから、こうして時間をかけてコーディネートしてるんじゃないか。


今までも辰巳に会うときは容姿に気を使ってきてた。
けど今日はそれ以上だ。

何回も服を着替えて髪型変えて、それでもなかなか決まらなくてしょうがないから今着てるものにした。


白のパンツに、首もとが大きく開いてる黒のTシャツ。
その上に赤のノースリーブのジャケットを羽織って、ブーツを履けば出来上がり。

前髪も今日は真ん中分けで横に流してみたし、首には辰巳に選んでもらったネックレス。



「……女の子みたいだった…かな…?」


「いんや、エータらしくていいんじゃね?それよりもタッツー待ってんだろ」



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あきゅろす。
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