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「……クッ、幸せですっつー顔してんなぁ」
「ああ?幸せに決まってんだろ」
「っ…///」
「そこっ、照れるんじゃないッスよ!それに怜治さん、自分も怜治さんといれて幸せッス!」
キラキラッとした瞳でレイジを見つめるシロに、不覚にも可愛いと思ってしまった。
オレもあそこまで素直に積極的になれば、もっと可愛いと思ってもらえるだろうか?
ああ、どうしよう辰巳。
好きすぎて怖い。
居場所をもらったのに、不安はまた増える一方だよ。
オレはなんて弱いのだろうか…。
「幸せボケしてると狙われるぜ」
「上等だ、負ける気はしねぇな」
「………簡単に負けんじゃねぇぞ。colorsを潰すのは俺だ」
「バカかてめぇは。colorsは不滅なんだよ」
ふっ、と挑発的な笑みを見せる辰巳に、上から睨みつけているレイジ。
このピリピリした空気は好きじゃないけれど、危機感、というものを認識させてくれるから助かっている。
オレはいつも、辰巳に守られているから。せめて危機感くらい、人一倍持たないと。
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