2ー12 ……んだ、コイツはキングのことを応援してるわけじゃねぇのか。 ま、どっちでも関係ねぇんだけどな。 「ちょ、タッツー早く入ってよ!来るじゃんかっ」 「……あ゙?会えばいいだろ」 「そうだよ、どうして逃げようとするの?」 「っ…う、お、オハヨーゴザーイマースッ!!」 「あっ…もう、照れ屋さんだなぁ」 分かりやすいとは思うがな。 つかコイツもわざと笑顔で話しかけるのがいけねぇんじゃねぇの? 逆にこえぇよ。 「ちょっとは協力してくれてもいいんじゃない?」 「……瑛太が認めたらな」 前田は瑛太の大切な友達だ。 瑛太も思うところは色々あるだろう。…ま、多分応援するだろうが。 はぁ…今日は膝の上が軽いな。 早く、会いてぇ。 * * * ………ふっ、と意識が浮上してきて、重たい瞼を持ち上げた。 外が明るい、今、何時なんだろうか。 「………ん゙っ…ダル…」 瞼なんかよりも数倍重くなっている腰。 回りを見渡せばここは辰巳の部屋で、何があったのかじわりじわりと鮮明に思い出された。 昨日、オレは辰巳と…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |