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2ー10
本当は本人がいた方が信憑性として高いんだが…瑛太のいるところですりゃ、気分を悪くすんのが目に見えてる。

ツラい思いをさせる気はねぇしな。今のうちに公表して…って、ほとんどの奴らが付き合ってると思ってっか。


まぁいい、まずはキングだ。



──ガラッ


「おい、キング…佐々木秀司はいるか」


『『きゃああ、灰狼様ーっ』』
『な、なんでこっちに…!?』
『あれ、黒蝶がいねぇぞ…?』



「珍しいじゃねぇか、お前から来るなんて。何だ、黒蝶を渡す気になったか」


「朝からちゃんと教室にいるなんて生徒会の仕事も大したもんじゃねぇんだなぁ」


「あ゙?!」


「……瑛太は渡せねぇ。昨日から俺ら、世間でいう "恋人同士" になったからな」


「っ…は…!?」



ククッ、驚いてるな。
その間抜け面、瑛太にも見せてやりてぇよ。

あ?つかコイツは俺と瑛太の関係をどう見てたんだ?
今驚いてるっつーことはそういう仲じゃねぇとか思ってたのか?


だとしたらバカだな。



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あきゅろす。
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