[携帯モード] [URL送信]
24


「……どんな人たちが…?」


『それが、全員覆面して…鉄パイプとかナイフとか持ってんスよ』


「……は?ナイフ?」


『そっす。じゃなきゃ俺たちはそう簡単にヤられませんって』


「ナ、イフ…嘘、カイ…ッ」



ああ、そうか。
このケガをみてカイはすぐに分かったんだ。だからオレをここに残したんだ。

みんな危険なところにいるのに、オレだけここに…。



「っ…オレ、先行く!」


『え゙、黒蝶さんっ!?』


「落ち着いたらそれ持ってきて。カイのとこ、行かなきゃ…っ」



また、守られてしまった。

今度はそれに気づいてオレは向かうけど、もしかしたらまた怒られるかもしれないけど、オレだってカイを守りたい。


一分でも一秒でも早くカイのもとへ行きたくて、特に速くない足を必死に動かして倉庫に向かった。



「っ…何これ、ひど…」



倉庫の中は、今まで見た中で一番酷かった。倒れている人のほとんどが血を流していて、それが床を赤く染めていて。

これがケンカなのかと、怖くなってしまった。



「白虎さん…キン…カイ、カイはどこっ」



[*前へ][次へ#]

24/46ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!