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このカフェにみんなが入ることは無理な話。だから幹部でない人はいつも倉庫に集まって、みんなで話したりゲームしたりしてるらしい。

でもこれは幹部…初代総長がムリをいったわけじゃなくて、自分たちで幹部との差をつけたんだって、カイが教えてくれた。



「……なんか、悪いね、ここでぬくぬくと」


「チョウは気にするな。あれで十分楽しんでんだ」


「うーん…それならいいけど…」



オレはいきなり幹部になったから、そこらへんはよく分からないや。
それでもカイがいうなら大丈夫なんだろう。

そう自分なりに納得したとき、カフェの扉が思いっきり開いた。



「誰です、もっと静かに…っ、?」

『た、助けて下さい…っ!おそ、襲われてっ』


「っ、なんだ、どうした!?」


『ど、どっかのチームが…っ…俺たちだけじゃムリですっ』


「チッ、行くぞ!」



その人は、血の出る左腕を庇って入ってきた。
途端カフェ内の空気がピリッとして、総長の顔になったカイが倉庫へと駆けていく。

オレも行こうと立ち上がったけれど、知らせに来た人の治療して救急箱を用意してくれといわれてしまった。


……残された?
頼りないから…っ。



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