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それはもう本当に色んな人が。
オレみたいに何かから逃げてきた人や、ただ暇を持て余してる人。
ケンカが好きな人、人にはいえないことをしてる人。
あげたらキリがないくらいに。
そんな人たちが集まって、いつしかチームになる。
ただ、どれもcolorsのように何か誇りを持ってるわけじゃない。集団で1人をリンチすることなんて、よくあること。
……この傷も、2年の冬にそういったチームとやったときに出来てしまったものだ。
「……この傷は、オレの誇りなんだ」
◆
辰巳が総長になってしばらくは、色んなチームがcolorsを潰そうと襲ってきた。
けれど辰巳は強く、何よりも初代からいる白虎さんがとても頼りになった。
オレは何の役にもたたない…。
「っあ゙ーさみぃな、毎日」
「ええ、倉庫の方はもっと寒いですよ」
「それでもみんな集まってるの?」
「いや、一応暖房は置いてある。…つってもあれだけ広きゃ暖まんねぇけど」
「そっか、カイも始めからいたんだもんね」
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