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オレ抱えてノートとれたのかって話だし、いつも適当に聞いてるだけじゃんか…。
「はぁ…お腹いっぱい。午後は頑張ろっと」
「んじゃ、俺は寝るから何かあったら起こせよ」
「はは、うん、ありがとね」
「礼なんていらねーよ」
教室に戻ると辰巳はすぐ机に伏せた。
さて、オレは午前の分の復習しないと。成績が少しでも下がると母様がうるさいからな…。
◆
「あ、あのさー…俺ずっと気になってたことあんだよね」
「ん?」
「……2人って付き合って…んだよな?」
その日の夜、夕食を終えて部屋に戻ってきたオレたちは、お茶を飲みながら寛いでいた。
やっぱりっていうか何となくっていうかな感じで、オレは辰巳の足の間に座って背中を預けてる。
そんな姿が弘樹の思っていたことを後押ししたんだろう。
ふいにこんなことを聞かれてしまった。
「……な、んで?」
「いや、だっていつもくっついてるし…キス、もしただろ?へ、部屋とかも泊まり、いくしよ…」
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