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ならいいが。
前田は瑛太の変わりようを一番近くで見てた奴だからこそ、変な感情を持たれんのが怖いんだ。
中身を知ってりゃ、それだけ本気になりやすいからな。
それから朝食も食って教室に移動したはいいが、腹がいっぱいになってより眠気が増したらしい。
俺の上に乗ったとたん動きが鈍くなった。かけてきてる体重も少しずつ重くなっていく。
まさかとは思うが…、
「うわ、エータ寝てんじゃん。休みゃあいいのに」
「……チッ。おい、ちょっと瑛太支えてろ」
「へっ?…あ、おうっ」
「てめぇら見てんじゃねぇよ!」
((いやだって黒蝶の寝顔ヤバいだろ…!!))
瑛太の体を一旦前田に預け、着ていたブレザーをかけてやる。
ついでに寝顔が見えねぇように顔の向きも変えとくか。
「……ん…」
「今までマジメで通してきたからなー…学校で寝るなんて初めてなんじゃね?」
「そうか、悪いことをしたな」
「……でも、今すっげぇイイ顔してんだ。タッツー来てくれてありがとな」
「……惚れんなよ」
「惚れねーよ!第一俺は…っ…」
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