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▼辰巳side
「いいか、紫の髪にバカにした喋り方をするムカつく野郎だ。ソイツを見かけたらまず逃げろ!」
『逃げきれなかったら…?』
「そんときは出来るだけガマンしてくれ。喧嘩は買うな、相手の思うツボだ」
恐らくだがこのcolorsに喧嘩を売ってくるくらいするだろう。
それを一々買っていたら相手の思うツボだ。それだけは避けてぇ。
「ソイツのことで何かあればすぐ俺に教えてくれ。いいか、間違っても黒蝶だけにはいうな、会わせるな」
『『はいっ』』
「……うし、聞きてぇことがあったら今まとめて聞くぜ」
* * *
──コクリ、コクリ
「……っはぁ、これ、凄く美味しいです」
「ふふ、そういっていただけて光栄です」
白虎さんが作ってくれたホットチョコ。
チョコを溶かしただけかとも思ったけど、そんなことなくて甘すぎず、でもちゃんとチョコの味は残っていてとても美味しい。
体の内から全身に甘みが広がっていくみたいだ。
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