[携帯モード] [URL送信]
2ー9


「……ちょっと早く起こしすぎちゃったかな…」


「あ?…気にすんな。俺もメシ食ってすぐ寝たしな」


「起こしてくれれば良かったのに…」


「あまりにも熟睡してるから起こせなかったんだよ。それじゃ足りねぇだろ?あとで少しなんか食うか」


「……10時からだもんね…」



何だかんだでまだ7時にもなってない。外は明るくなってきたけど、集合までには時間がある。

弘樹と一緒に食堂へ行ってデザート程度に何か食べよう、うん。



「……瑛太、今日は気ィつけろよ」


「うん、分かってる」


「親衛隊は…まぁ、襲われることはねぇ…はずだが…多分」


「ちょっと…歯切れ悪すぎ。大丈夫だよ、オレだってcolorsの幹部なんだから。自分の身くらい自分で守れる」



………はず。

恨みは買ってないことはもう分かってるんだけどさ、その…オレのことを変な目で見る人はいるから。


そっちに気をつけろっていってるんだよね、辰巳は。
オレだって襲われたくないから全力で逃げるし。



「問題はあいつらか…」


「あー…でも、辰巳が一緒に逃げてくれるんでしょ?」


「出来るだけな。でも万が一はぐれたとき、そんときゃなりふり構わず逃げろ。若しくはクイーンに捕まっちまえ」


「クイーンにね…うん」



っていっても、まぁキング以外は大丈夫だと思うんだけど。

そういえばシロも鬼役だっけ?
……しつこそう。


それから時間が来るまで辰巳と作戦会議をして、弘樹と一緒に食堂へ向かった。

久しぶりに食べたプリンは甘くて美味しかったな。







「やってきました2日目鬼ごっこー!みんな準備はいいかーっ?」

『『ばっちしー!』』

「俺も万全だぜぇえっ!だからって人にケガだけはさせんなよ?」

『『はーいっ』』



……相変わらず、ほんとに男子高校生なのかと疑ってしまいそうになる返事。

でもまぁ、みんな凄い張り切ってるのが伝わってきて、オレもうかうかしてられなくなる。


さっきから嫌というほどステージの上から見てくる人がいるし…。




[*前へ][次へ#]

39/65ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!