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それでいいのか、シロは。
でもキラキラした目で見てるからいいんだろう。オレはシロのこういうところ、少し羨ましいな…。


部屋の中にはT-cardsの3人とレイジ、シロがいた。
ある意味異様な光景だけど、共通してるのはやっぱ夜のこと。

集まらなきゃいけないなんて、一体何だろう…。



「揃ったみたいだし…剛、お願いね」

「うぃーっす」


──ガシッ


「「……は?」」


「黒蝶とシロはこっちな。はい、移動ー」

「ちょ、何すんスか!怜治さーんっ」

「後で話すから黙っていけ」

「はいっ!」



……遠まわしにウルサくて邪魔だっていわれてるの、気づかないのかな。

いっつもレイジの代わりに何か話したり騒いだりしてるけど、レイジは何を思ってシロといるんだろう。


……あれ、それって…オレにもいえるのかな。
ああ、今もオレが邪魔だから引っ張られてんのかな…。

なんて考えるオレが最低かも。



▼辰巳side


「おい、何なんだ。瑛太まで連れて行きやがって」


「いても良かったんだけどね、先に僕たちだけで話した方がいいと思ったんだ」


「ちなみにシロを連れていかせたのは、アイツいると話が進まねぇからだがな」



ハッとレイジを見て鼻で笑うキングだが…コイツにんなこといっても意味ねぇだろ。

むしろ歓迎してんじゃねぇのか?



……連れてったのがジャックだから平気だとは思うが、アイツのあの寂しそうな顔、早く終わらせて抱き締めてやりてぇ…。



「……そろそろ本題入ってもいいかな」


「ああ、さっさと話せ」


「ジョーカー…って、分かる?」


「あ?……お前らの顔すら出さねぇ情報屋じゃねぇのか?」


「そうだ、アイツは…その名の通りピエロだ」


「はぁ?」



苦々しげに話すキングだが、こういう話はクイーンの方が向いている。

どういうことかと視線を送りゃあ、こっちはちゃんと説明してくれた。


T-cardsの情報屋、ジョーカー。ケンカにも顔を出さねぇからずっと不思議だったが、どうやらチーム自体に顔を出さねぇらしい。




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