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な…な…っ、何だアイツー!!
何でオレ!?
体綺麗に…って何それっ。
っていうか今、き、キス…ッ!
突然のことに頭をグルグルさせていたら、辰巳から舌打ちが聞こえた。
ああ…オレのせいで余計な迷惑をかけてしまった。
オレがいなきゃ、こんなことにはならなかったのに。
そんなことを思っていたら、俯いていた顔を上げられ、すぐ横に辰巳の顔が見えた。
『『キャーッ』』
──チュッ
「……消毒だ。安心しな、瑛太は守ってやるから」
「ぁ…え?」
「んな顔すんな。それに…売られたケンカはどんなもんでも買う。それが俺だろ?」
「……うん、っていうかそうなるとcolorsとT-cardsの勝負だし」
あっちにはキングとクイーン、
こっちはオレと辰巳。これは負けてられないよな。
大した戦力にはならないかもだけど、せめて自分の身くらい自分で守れるようにしよう。
それで、これはこの日の夜に弘樹から聞いたことなんだけれど…クイーンもこの勝負に乗り気らしい。
勝ったら僕のものになって。
そんな条件を出されたらしく、絶対勝つと辰巳と意気投合していた。
楽しみに気合いがプラスされたかな。
◆
──ヴヴヴヴ…
「………あ?」
「電話?…オレ退く。離して?」
「あー…いい、そのまま座ってろ」
「………ワガママ」
そんなワガママを許すオレもオレだけど。というよりオレが辰巳の上に座って退かない、みたいな風に見える。
別にいいけど。
だって、他の人にやらせてたらオレ狂っちゃいそうだし。
「……なんだ」
『なんだぁ?そーれはないんじゃない?この俺が用もなく電話かけると思う?俺が何だか分かってまーすかっ?』
「チッ…紫烏、さっさと用件をいえ」
『ああ、そういう言い方しちゃうのね。さっさといおうとしたのにそっちがあんな言い方するからぁ』
電話の相手は紫烏だったらしい。一緒に耳を当てて聞いてるけれど、相変わらず嫌な言い方をするんだ。
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