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『キャア、灰狼様ーっ!』
『今日もかっこいーっ』

『黒蝶もいい目してるぜっ』
『俺が守ってやりてーっ』



「ははっ、毎日凄いなーエータたち」


「……弘樹だってそれなりに人気あるだろ」


「俺?いやー俺はダメだ。最近じゃ誹謗中傷のが多いし」



そりゃそうだけど…でも知ってるんだからな。よく告白されてることとか。

今だって弘樹の笑顔に癒されてる人もいるんだから。



「でも、あの頃に比べるとエータも慣れたよな。あのときチョー凄かったし」


「そ、それは…っ」


「俺としては逆に慣れてほしくなかったがな」


「……辰巳まで何いってんの…」



でも確かに、当初…辰巳の編入の次の日は凄かった。
あれからもう一週間以上経ってもこれなんだから…colorsっていうのは、ホント凄いチームなのかもしれない。







「おはよー…」


「おっ、おう…朝帰りか」


「……何それ、変な勘違いするなよ」


「……へっ?」


「別に、ふぁ…っ、話してただけだし」



翌日、着替えとかしなきゃいけないから少し早めに起きて部屋に戻った。

リビングで会った弘樹は何か動揺していて、オレでもすぐ分かった。
……変なこと、想像したなぁ。


でも弘樹が思うようなことは本当に何もない。紫烏のこととか、会えなかった分話したらもう結構な時間で。

2人して欠伸を連発しながら一緒に寝たんだ。


それだけ。



「いやっ…ごめ、」


「んー…いいんだけどさ」



それで弘樹が辰巳に変な気を起こさなければ。…なんて、ああ、なに弘樹に嫉妬してるんだか。


それから制服に着替え、顔を洗って髪をとかす。別にそんな、女の人みたいに丁寧にってわけじゃないから。

寝癖を直して、それから前髪をあげる。今日はゴムで結べばいいかな…。



「うわ…隈出来てる…」


「……お、あげてくのか?」


「うん、まぁ…もういいかなって」




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あきゅろす。
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