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そして今日…ああ、やっと会えました。ステージの上で赤い髪をなびかせ、私を睨みつける強い瞳。



「………ほんと、美しい…」



全校にバラしてしまうのはもったいなかったですが、理人の素晴らしさに気づけないバカが許せなかったんですよね。

でも、思い出してくれない理人。それには少し、イラッときてしまいますよ?



「まぁ…あなたが2歳になるまでのことですしね。嫌な思い出の方が強く残ってしまったんでしょう。……私はあんなにも愛していたのに…」


「俺はっ…知らねぇ」


「ええ、思い出させてあげますよ。私があなたをどれだけ想っているのかをね…」







私が石黒家に生をうけ、その2年後、母親のお腹に兄弟がいることを知りました。


当時私はまだ2歳。
日本人特有の黒髪黒目。ただ他より頭脳の成長が早かったんですよ。

ですから兄弟が出来るという意味も教えてもらえばすぐ理解しましたし、それを嬉しくも思いました。





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