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２５ 「綺麗…綺麗ですよ理人…。燃えるような赤も、その強い瞳も変わってませんね。私のために変装をといてくれるなんて光栄です」 「勘違いすんな。今は大丈夫だと思ったからとっただけだ」 「……ああ、あなたが呼んだあの人たちですか。全く余計なことをしてせっかくの再会が台無しじゃないですか」 「で？いまさら何の用だ」 「やはり私にはあなたしかいないようなんですよね」 はぁ、溜め息をつきながらそういった。ふざけてんじゃねぇよ、溜め息つきてぇのはこっちだっつーんだ。 「私はね、あなたが寂しかったといってくれるのを期待してたんですよ。私を見て駆け出してくれるんじゃないかって。そしたら私は…きっと…」 「誰がんなことするか。お前がしてきたことは、許されることじゃねぇ」 「おや、気づいてるんですか」 「……おい、何の話だ理人」 「晏から始まって眞樹のことまで、全部雅が仕組んだことなんだろ？」 「「はぁ!？」」 裏で指示を出していたのはコイツだ。それに気づいてなかった奴らは驚きの顔を見せるが、雅は分かるだろうと思っていたんだろう。 ［*前へ］［次へ#］ [戻る]  |