24 先日、家の倉庫から消えた拳銃。思った通り犯人は雅で、それを今、俺らに向けている。 全校は声を出すことが出来ねぇほど緊張をし、前にいた奴は殺気やらなんやらにヤられて腰を抜かす。 俺は目の前に立つ2人を退かし、しっかりと雅を見据えた。 「ふふっ、ちゃんと私の前に立って下さいよ。いい機会でしょう?もうソレ、しなくてよくなるんですよ」 「ここで取るわけにはいかねぇ」 「ああ、そういうことをまだいいますか。では私がやりやすいようにしてあげましょうね。……colors7代目総長、赤蛇、その変装をとって下さい」 『『えっ…!?』』 『あのオタクが?!』 「そこ、私の理人をオタク呼ばわりなんていい度胸ですねぇ。まずはあなたから逝きますか?」 「……関係ねぇ奴を巻き込むんじゃねぇよ」 銃口をソイツに向けるから腰抜かしちゃったじゃねぇか。 それにここまでいわれたら仕方ねぇ。服を脱ぎ捨てるようにカツラとメガネを取り外した。 ざわめく会場。 だがそれも雅の睨みで静かになる。 [*前へ][次へ#] [戻る] |