22 そのまま渡されたスプーンでケチャップをぐちゃぐちゃにし、食べ始める。 まぁ…なんてか食えそうだが夕飯が危なくなりそうだな。 「理人っ…助けてくれねーのかよ!?」 「うるさいですよ翔平。そんなに助けて欲しければ今目の前にある仕事を片付けて下さい。それでも少なくしてあるんですよ」 「くっ…俺が会長だっつーのに」 「そうですか。それは気づきませんでした」 翔平のもとには書類が10枚ほど。猛敏の方は20枚くれぇずつ。 ただの入力らしいが、ことあるごとに雅がちゃちゃを入れるらしい。 コイツをドSと呼ばずして何と呼ぶ。 「若も助けてはダメですよ?同じことをしてしまうかもしれません」 「しねぇよ。お前の危険性くれぇちゃんと分かってるつもりだ」 「おや、それは嬉しいですね。そんなに私のことを理解していてくれたなんてっ」 「変な言い方をするな」 オムライスを口に含み、憐れみの目で3人を見やる。 必死に入力しようと手を動かしているが、足の痺れに負けてるようだ。 もしかして…俺が寝てからずっとなのか?……恐っ!! [*前へ][次へ#] [戻る] |