12
靴の中のものを全てとりだし、さっさと教室に向かう。
後ろで溜め息ついてんのが聞こえたが、今じゃんなもんどうでもいい。
早く寝てぇんだよ俺は。
「おい、昼に起こせ」
「っ…わ、分かったわ」
机に突っ伏し、周りの音を遮断した。あー…寝れそうだ…。
▼飛沫side
「あれー?理人寝てるしー」
「今寝たとこや」
ホンマ、ありえへんくらい不機嫌やった。寝起きもアレやけど睡眠不足も考えもんやの…。
俺が知らん間にも一回あったらしいが、そんときも花瓶投げたらしいわ。
そないなのにまだイジメするんか。エライ根性やな…。
「お昼までにー機嫌なおるかなー?」
「なおってもらわんと困る」
「だよねー凄く怖いしー。素顔知ってるからよけー」
「せやな…力の強さ知っとるしな…」
今は口と態度が悪うなってるだけやけど、本気でキレたらどないなるんか。
キャーキャーゆうてた奴ら殴り倒していきそうやの…。
まぁそれもエエとは思うが。
* * *
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