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結局雅の部屋まで手を繋がれたままやってきた。暑かったヅラも外し、汗で汚れた顔を洗う。



「今日はアイスティーにしてみました。ふふ、ほんと素晴らしかったですよ、若。今度colorsで集まったとき、またやりましょうね」


「あー…まぁ、涼しいときにな」


「ええ、そうですね。……ところで…先ほどは、あの2人と、何を、話していたんですか?」


「……んなてめぇが想像してるようなことじゃねぇよ。ただ…あいつらがハズいこというからだな、」


「どんなことですか?」


「っ…赤蛇は、憧れだとか…んなことだ」



あいつらが気づいてないとはいえ、面と向かっていわれんのは俺だってハズい。


ただ忘れちゃならねぇ。
俺は、憧れられるほどすげぇ人間じゃねぇってことを。

俺はそんな凄くねぇ。



「若…っ、可愛らしいですね、ふふ。そんなことで耳を赤くするなんてっ……ああ、実はそういうストレートな表現が苦手だったりするんですか?」


「知るか」


「またまた、照れちゃって。そんなことなら私がいくらでもいって差し上げたのに。若は素敵ですよ。気高く、凛々しく、私の中は常にあなたでいっぱいです」





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