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若が翔平とトシのディフェンスを避け、3Pラインからシュートをしました。
綺麗に弧を描いて入るそれに、驚きが隠せないようですね。
ああ…あの3人が見惚れてしまってるじゃないですか。
いえね、色気みたいなものも出てるんですよ、やる気とともに。
変装も意味なしですね。
「凄く…気になります。りっちゃんって本当にあの姿なんですか?」
「そうですね…そうかもしれませんし、違うかもしれません。ただ一ついえることは、私たちは小さなときから一緒で、互いがどんな姿でも信頼しあっているということですね」
「……凄い、ですねっ!そんな信頼関係…普通じゃ出来ないですよね」
ふっとトーンの低くなる声。
私はあなたが何を考えてるか知りませんが…あまり若に近づかないで下さいね?
いくら晏君といえど、私は容赦しませんので。
『『わぁあ!』』
「………おや」
「スゴい。…………ししょ、強い」
その歓声は若に向けられたものでした。先ほどと同じように翔平とトシにつかれ、今度はそれを後ろからきた飛沫君にパス。
タケは修吾君についてましたからね、いいコンビネーションです。
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