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「りっちゃんは、お家何してるの?」
「あ?ぇ…いや、一般だけど」
「あ…そっか。そうだよね!」
それが何だっつーんだよ。
それからは特に何もなく、晏の朝飯が終わんのを3人で待った。
敬語じゃねぇのがバレたからって何もなく、雅といたからって何も…何も……あった。
靴の中に入ったたった1つの画鋲。あれか、大々的にやるとバレるから1つだけって?
生ぬりぃな。
「ケッ」
「画鋲ー?わーウザーイ」
「俺は修吾のその喋り方がウザい」
「あ、それは僕もちょっと思ってたの」
一々伸ばしてんじゃねぇよ。
そう思ってたのは俺だけじゃねぇらしい。
……つか晏に言われてショック受けてるぜ。
「極力…頑張りますー…」
「つか何でそんな喋り方なんだよ」
「あー父親がこれでー」
どんな父親だ。
◆
『じゃあこの問題を……紅井、解いてみろ』
「え?あ、はい」
「おー理人ファイトー」
「はは…」
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