16 めんどくさそうにケータイの電源を切り、気を取り直してご飯を食べる。 最近何かとニュースで見かける安住議員。コイツも苦労してんだな…。 「そういえば…最近よくテレビ出てますよね。あなたもあの後を継ぐんですか?」 「さぁな。親父の話はすんな」 「おや、これは失礼しました」 「うーん…なんか難しいねっ」 「ねー。そろそろー午後始まるー」 修吾のそれにみんなが席を立ち上がり、体育館へ向かう。 晏のクラスのバレーからあったが、晏は見事メンバーから外されていた。 そして次は…雅の決勝戦だ。 「ぜひ見てて下さいね、あなたのために精一杯頑張りますので。ふふ、勝ったときはもちろん…」 「……早く行って下さい」 「ええ、では」 「もちろん…何やったんや?」 「ろくな事じゃないですよ。ってゆうか、あの……和也、重いし暑いです」 外っつーだけであちぃのに、俺の背中にベッタリ引っ付いて離れねぇ。 俺の腰にある手を叩き、離れるようにいうとその手をとって俺の横にきた。 なんだこの繋がれた手は。 [*前へ][次へ#] [戻る] |