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晏がどう使ったのかは分からねぇが、水が勢いよく飛び散った。2人してびしょ濡れになり、俺はオマケにカツラも濡れた……らしい。

少しずつ染みてくる。



「ご、ごめんね。ほんとにごめんねっ」


「んな、もういいって。保健室行ってタオル借りるぞ」


「う、うんっ…風邪引いちゃうもんね」


「気をつけろよ。転びそうだな…」


「もう、僕そこまでドジじゃないもんっ」



つってるそばから足滑らせてるけどな。

濡れちまったもんは仕方ねぇ。保険医にシャツを借り、タオルで頭を拭いた。
晏にやるといわれたが、そこはもちろん断った。



んでもってその日の夜、ほとんどの奴が寝静まったであろうころに、俺は学校へ向かった。

もちろんその先は光輝く金色の鶴。色々考えてぇことがあって、心が落ち着けるようにとここにやってきた。


晏に対する俺の予想…多分、当たってるかもしれねぇ。
もし当たってたとして、俺はどうするべきなのか。

それが分からなくて、余計イライラしちまう。



「一夜さんなら…アイツならどうしたか…」



その答えは分からねぇ。
それ以前に俺が考えなきゃいけねぇことだ。





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あきゅろす。
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