2 「──…ぃ、おい、そろそろ起きぃ!」 「ん…るさぁ……いっ」 「毎朝これか……俺保たんわ」 「ぅー…あ、飛沫だ。おはよー」 「お、おぅ……なんでこないにも違うんや…」 飛沫か溜め息ついてる。 何かに疲れたのか? 「ん、服? 制服?……学校? ん?」 「学校やから制服や。変装も忘れんなや」 「………ん、分かった」 なんとなくだけど飛沫が手伝ってくれてるのが分かる。 そうかー今日から一緒なのかぁ。 「…………ちっちゃいなー…」 「………………おいこら、てめぇ今何つった」 「あ?」 「チ・ビ・だぁ!?てめぇそう思うなら身長分けろや、あ゙!?」 「うわっ、起きたんか」 ……チッ、朝から胸くそわりぃ。どうせチビだよ、伸びなかったよわりぃか!? 気がつきゃあ俺の前にいるのは雅じゃなく飛沫だった。 制服を着くずし、ゴツめのアクセをしている。 すげぇ似合うが、俺はそれをつける意味を知っている。 ……いざという時、手に巻きつけて使うらしい。 まぁ、別にいいんじゃね? [*前へ][次へ#] [戻る] |