17
「ちょーっと私がお借りしても?」
「あー…殺すなよ?」
「もちろんですよ。ですが…覚えておいて下さい。私はすぐに抵抗しなかったあなたにも嫉妬してるということを」
「…………はい」
「赤蛇、見捨てんなっ」
ムリだ、俺には黒豹を止めらんねぇ。哀れみの目で白虎のとこまで連れて行かれるのを見送り、もう一度橙狼をみた。
あ゙?茶梟倒れてんじゃねぇか。綺麗に入ってんのを見るとありゃ橙狼がやったな。
しかも残ってんのソコとアシだけだ。
「……橙狼、そろそろ終わらせろ」
「………」
──ゴッ、ガッ…ゲシッ!
「っ…!」
「ぐぁっ…」
「…は、速い」
チラッと俺を見た橙狼はオウカを殴りトシを蹴り、茶梟を踏みつけながらタケを倒した。
その圧倒的な差にcolorsの奴らもどよめく。これで認められたな。
「シブキンつよーい」
「惜しかったなー…うちに欲しかったよな!」
「残念、やらねぇよ……つかアシ助けてやれ」
「「ん?」」
「っ……あ゙ぁああ゙あー!!」
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