8 「引きはしませんよ。見慣れてますし…ただ巻き込まれなければいいです」 「わーなんか新鮮!あっ、ご飯来たよー」 運ばれてきたメシ。 気分的に今回は春雨サラダにリンゴ。 それをみた晏は少ないと驚き、修吾はそれじゃいけねぇと怒り出した。 ……いや、俺は晏の量を疑うぜ? 「チャーハン、ピザ、そば、グラタン……よく入りますね」 「そうかな?普通だと思うんだけど…」 「晏はー食べ過ぎー!ほらー零してるー」 「ん、ごめーんっ」 「………」 んだこれ……親子なのか? 晏が零したチャーハンを修吾が拾うってお袋か! 「もっとーよく噛んでー」 「んぐ、ぐっ……あちっ、りっちゃん水ー!」 「あ、はい、どうぞ」 「あひあほー」 俺が入れた水を飲み込み、ホッとした笑顔を見せる。 周りがすげー暖かい目ぇしてんだけど。 ガキ扱いされてんじゃね? コイツ。 「りっちゃんって普段からそれだけ?」 「まぁ、はい」 「うーん、でも少ないよ?ほら、僕のチャーハンあげるっ」 「いえ、大丈夫です」 「いーの、あーんっ」 「っ…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |