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「遊べるといいねっ」


「そーだねー。みんなでー集まれるといーねー」


「………ああ、そうだな」



休みに遊ぶなんて、今までしたことねぇな。平和すぎる…。







あっという間にやって来た夏休み。必要なもんなんてほとんどなく、財布とケータイ…パソコンを持って家に帰ることにした。


はえぇ奴はもう家に帰り、今は雅と修吾と電車に乗って移動中だ。大体の奴は車の迎えがあんだとよ。

うちもいわれたが、もちろん断った。だから必然的に雅もここにいるわけだ。



「修吾のうちは迎え来ねぇのか?」


「いえばーくるー。でもー断ったー」


「ほぉ…」


「もー高校生だしー時間無駄にしてほしくないんだー」



修吾は自立できてんだろうな。
俺らの母さんやってるくれぇだし…しっかりした奴じゃねぇか。

そこらの金持ち野郎に教えてやりてぇぜ。



つってもまぁ俺も人のこといえねぇが。俺の場合は雅か……うげ、はえぇとこ自立しねぇとあとが怖いな。





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あきゅろす。
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