2
「……ゃん、りっちゃん!」
「っあ?」
「おはよりっちゃん。珍しいね、こんなに寝ぼけてるの」
「あ……え?」
晏にいわれて見てみりゃもう教室にいた。しかも座ってるし教科書も出てやがる。
確かにここまで覚醒しなかったのは珍しいが……やることはやってる自分がすげぇ。
「今ー自分のことーすげーとか思ったでしょー」
「………さぁ?」
「全くー。一回で起きるようにしなきゃー」
「そうだよっ。それでご飯もいっぱい食べないとっ」
「メシは無理だろ」
もう胃袋のデカさがちげぇんだ。晏が食う量が入るほど俺の胃はデカくねぇ。
「知ってるー?椅子の上にー画鋲あったのー」
「は?」
「理人ー、普通に座ろうとーするんだもーん」
「あ…そりゃ悪かった。サンキューな」
「いーけどー気をつけてよー?」
「………ああ」
……そうか、さすがにそこまでは出来ねぇのか。
修吾がいてくれて助かったな。危うくケツに刺さるとこだった。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!