20 「それじゃーねー」 「はい、ありがとうございました」 食べ終わって修吾と別れる。 入学式は明日だ。 同室者も帰ってくるかと思ったが、この日は結局姿を見せなかった。 まさかとは思うが…クラッシャーじゃねぇよな? 「あ゙ーっ!にしてもヅラ重っ!メガネ邪魔だっつーの!」 鷲掴みにして投げ捨てると頭がスースーした。 これだよ、これが普通の感覚だ。 知らねぇ間に帰って来たらヤバいが、幸い部屋は個別だ。 見つかることはねぇだろう。 ……修吾は、イイ奴なんだろうな。本当の俺の姿を見たら何を思う? だったら、 「初めから仲良くなんか…」 離れていかれるくれぇなら初めからいねぇ方がいい。 そう思う俺は、ひねくれてんだろうか…? [*前へ][次へ#] [戻る] |