20 『うーらーめーしーや〜!!』 「………」 「これは…素敵なメイクですね」 『あ、どうも』 「………、次行きましょう」 「ふふ、驚いたんですか?」 まぁきっと、そんなことはないでしょうが。あんな裏の世界にいると、気配というものに嫌でも敏感になりますからね。 ああ、もう終わりですか。 それに私もどうやら時間がきてしまったようです。 ですが、収穫のある時間でしたよ、若。どうせならあの写真、拡大してポスターにでもしてみましょうか。 * * * お化け屋敷も一周し終え、雅は仕事があるからと戻っていった。 そして俺はというと、雅が最悪な言葉を残していったため、そこに向かっている。 「………と、理人?」 「あ゙?…お、和也」 「怒、てる。……オレ?」 「あ、ちげぇよ。つか今休憩か?」 「ン。オレ、翔平」 相変わらず犬のような和也に話しかけられ、俺はまた非難の声を浴びる。 これでよくなってる方だっつーんだから…一夜さんときゃどんだけ酷かったんだよ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |