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………いや、ありえねぇ。
殺気は確かに感じた、それはアイツも認めてる。だがそれが誰なのか。

……考えたくもねぇな。



「……生きてるー?」


「…………死んでる」


「…え゙、」


「俺はお前の後ろにありえねぇもんが見えた」


「ふふ、それは私のことですか?会いたくて幻覚が見えたと勘違いだなんて、可愛らしいですねぇ。でも本物ですよ」


「ぉ、わ、雅さーん」



修吾の後ろでクスクスという笑いをするのは雅だ。離れてるくせに俺を見下ろすかのように見、こっちに近づいてくる。


周りは『キャー』だの『なんでソイツ!』だのうるせぇが、んなもんどうでもいい。

ここに雅がきたことが問題だ。



「ちょうど暇になりまして、ぜひ理人と見て回りたいと思ったんですよ。当番はあとどれくらいですか?」


「後ー15分くらいー」


「そうですか、では待ってますね。お仕事頑張って下さい」


「いえ、僕はあなたと回るなんて一言もいってないんですけど」



なんで回ること前提で話が進んでんだよ。俺は修吾と回るつもりでいたんだよ。





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あきゅろす。
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