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そんでコイツが引き金になったかのように、次々と客が来た。


釣りが好きな奴、
興味本位の奴、
涼みにきた奴、
景品が欲しい奴、
デート感覚でくる奴、
修吾目当ての奴。



「あー予想外ー!!人手ー足りないー」


『お、オタク!あの、山里様にもその…っ』

『あんたが言ってきてよ』

『『手伝ってくれって!』』



「え…あ、山里君にですか?」


『同室でしょ!?』



確かにそうだ。
だがまともに話したことはねぇ。つかこんなうるせぇのによく平然と寝てられんな…。


俺が呆れたように山里を見てると、他の奴らが早くしろとまくし立ててきた。

こえぇんだろうな。
人気がある訳じゃなく、逆らえねぇから様付けなんだろう。



「……分かりました」


「理人ー気をつけてねー」


「はは…いってきます」



人手が欲しいっつーならしょうがねぇ。

見つけたときから全然動いてねぇ山里の前に立ち、肩を揺らした。





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