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『何のコスプレするかは周りには秘密にしよう!本当に自然とバレちゃう以外はその人に罰を与える位の覚悟でいてねー』
「え、と…。そらまだ秘密や」
「ケチだなぁ。ま、楽しみにとっとくよ。はい、出来たよ」
「ははは…おおきに、紅さん」
見られたくないんだけどな…なんて思いながら蓮は渡された用紙を受け取り、苦笑いを返した。
◆
「ごちそうさま」
夕食を食べ終え、探はお皿を片付けるためにキッチンへ向かった。最近では少し気を使えるようになったのか、洗わなくても運ぶ位はするようになったのだ。
そして蓮が洗い物をしているときにお風呂に入るのが習慣になっていたのだが…今日は少し違った。
「蓮、ちょっと手伝って」
「っえ!?…え、え?今何て…」
「?、手伝って?」
「じゃなくて、その前…」
「あ、名前?ダメだった?」
「え、ぁ、ううん!!そないなことないよっ」
そこで蓮は俯いた。もう誰がみても分かるほど顔が真っ赤なのだ。
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